農作業の前、雲が広がるまでに撮影しました。
富士山は、山頂に雲が這い、よく見えません。ただ、箱根の外輪山と金時山、丹沢の山際がすっきりと見渡せました。
万葉集に、都筑郡(横浜市の北西部や町田市・川崎市の一部)の服部於由と妻(あさめ)の歌が載っています。
夫の歌のページが上手くリンク出来ないので、夫の歌を載せます。
『我が行きの息つくしかば足柄の峰這ほ雲を見とと偲はね』
私の旅が胸を苦しくしたら、足柄山にひろがる雲を見ながら、しのんでくれ。
金時山は特徴的なので、わかる人はすぐに見つけることができますが、知らない人が見渡しても、富士山や大山、箱根の方に目が行くと思います。
目につく富士や箱根よりも『足柄の峰』を読んだのは、二人で体験した何か共通の思い出があったからなのでしょう。
その後、この夫婦がどうなったか?記録は残されなかったようですので、わかりませんが、千年以上も昔に、たぶん、この近くに立って、きっと足柄の峰を眺め思いに耽る人がいたのだと感じるのです。